概要
2021年6月から楽天カードでの公共料金決済時のポイント還元率が1 %→0.2 %に変更となる。
これを受けて,公共料金の決済方法を検討した。
結論としては,対象事業者の変更,口座割引,高還元クレジットカードなどを検討して対応するのがよいだろうと判断した。
変更内容
2021-05-03に2021-06-01から楽天カードのポイント還元率の改定のメールが来た。改定内容は「カード利用獲得ポイントの還元率が異なるご利用先|楽天カード」に記されている。
その内容は,以下に該当する費用の楽天カード決済時のポイント還元率が1 % (100円につき1ポイント) から0.2 % (500円につき1ポイント) へ変更というものだった。
公共料金 (電気,ガス,水道),税金,国民年金保険料,Yahoo!公金支払い
ただし,注意書きにある通り,記載されていない事業者の場合,従来どおり1 %のままとなる。
この注意書きがある以上,念のため事業者一覧を以下にも掲載する。
- 小売電気事業者: 北海道電力,東北電力,東京電力エナジーパートナー,中部電力,北陸電力,関西電力,中国電力,四国電力,九州電力,沖縄電力
- 小売ガス事業者: 北海道ガス,仙台市ガス局,東部ガス,東彩ガス,武州ガス,東京ガス,ニチガス,京葉ガス,静岡ガス,東邦ガス,北陸ガス,大阪ガス,岡山ガス,広島ガス,四国ガス,西部ガス,日本ガス
- 水道事業者: 札幌市水道局,仙台市水道局,さいたま市水道局,東京都水道局,神奈川県営水道,川崎市上下水道局,横浜市水道局,浜松市上下水道,名古屋市上下水道局,京都市上下水道局,大阪市水道局,神戸市水道局,福岡市水道局
- 税金: 自動車税,固定資産税,都市計画税,法人税,地方法人税,贈与税,源泉所得税,住民税
- その他: 国民年金保険料,Yahoo!公金支払い
ポイント還元率が1/5と大幅に下がる変更となった。そのままだと,現金で支払うのと大差がないので,対策を考える。
事業者の変更
まず,注意書きにある通り,記載されていない事業者の場合,ポイント還元率の変更の影響はないので,そもそも公共料金の支払い事業者を変更するという手がある。
例えば,自分の場合,自然電力とエネアーク関東 (ガス) を契約しており,どちらも記載されていないので,今回のポイント還元率の影響はなかった。
水道は市区町村の事業であるため,残念ながら事業者の変更はほぼ無理だろう。ただし,水道の場合,利用料によるが,クレジットカード払いではなく,口座振替の口座割引のほうがお得なことがある。
このあたりを確認しておくと,根本的な問題を回避できるかもしれない。
クレジットカードの変更
現在の契約事業者が記載されており,口座割引がお得でない場合,クレジットカードの変更を検討することになる。
大きく以下の3点の観点から検討することになると思われる。
なお,ビックカメラSuicaカードは通常決済では還元率1.1 %でリクルートカードより悪く,Kyashは公共料金の支払いに対応していないので除外している。
まずは素直にポイント還元率の高いクレジットカードに変更することだろう。自分が知る限りでは,Visa LINE Pay 2 %,P-one Wiz 1.5 %,リクルートカード1.2 %あたりが高還元で無難に感じる。
続いて,キャンペーンの利用だ。クレジットカードの中には,公共料金の初回決済時にポイント還元するキャンペーンを実施しているものがある。
例えば,dカードだとエントリー後加盟店での初回決済時に300ポイント付与してくれる。加盟店という条件付きとなるが,年間の支払いからすると,300ポイントは年+3万円以上相当のポイントであり,初年度でだけ見ると高還元だ。
また来年どうなるのかわからないので,たまたま加盟店に該当するならば,キャンペーンのポイント目当てで初回だけでも決済するのは悪くないだろう。
最後に,ランク補助だ。楽天カードなど,クレジットカードの利用額に応じて,独自のランク制度を設けていることがある。自分の知る限りだと,ヤフーカードだと月3万円以上の決済で翌月ヤフーのECでのポイント還元が+1 %になる。dカードもランク制度があるが,近々変更予定なのであまりあてにはならないかもしれない。
ランク条件達成が近いのであれば,このシナジーを見据えて,検討してもよいだろう。
結論
2021年6月の楽天カードの公共料金のポイント還元率変更の対策を検討した。
幸いなことに,自分が契約している電気とガスの事業者が,ポイント還元率変更の対象外だったため,影響はなかった。
ただ,近々引っ越しを考えているので,dカードのキャンペーンは試してみたいと思った。その他,リクルートカードも試してみてもいいかもしれないと思った。Visa LINE PayとかP-one Wizはカードを持っていないので,発行するところからとなる。
最近のキャッシュレス決済はいろいろあって追いつけていないので,au Payなどでより高還元のものがあるかもしれない。
迷ったら,還元率の高いクレジットカードでの決済が無難かもしれない。
自分の手持ちカード,ライフスタイル,還元率の状況などをみながら臨機応変に対応したい。