2019-12-20 Friからnanacoのサービスが一部変更された。これにより禁止されたある裏技と,国民年金・国民健康保険へのnanacoによる支払いの可否を解説する。
サービス変更内容
電子マネーのnanacoの公式サイトで,2019-11-25 Monに「nanacoサービス一部変更のお知らせ」が発表された。
内容が短いので,以下に全文を掲載する。
2019-12-20 Friからセブンイレブンでの収納代行サービスの一部が終了になるとのことだ。
おそらく今回のサービス変更はクレジットカードや銀行からの振替をガードが目的の変更と思われる。今までは,この仕組みを使えば,クレジットカードや保険料の精算にnanacoが使用可能だった。
仕組み
今回のサービス変更で不可能になったクレジットカードや保険料のnanacoによる精算の仕組みを解説する。
クレジットカードの精算や保険料の支払いは基本的に銀行口座からの引き落としで行われる。ただし,引き落とし対象の銀行口座の残高が不足していると,代わりに残高不足の通知と共に支払い用の振込票が送付される。実際に,楽天カードで定期券など大きな支払い時に何回か残高不足になり,振込票で不足金額を支払ったことがある。
これを利用して,クレジットカードや保険料の支払い銀行口座をわざと残高不足にしたり,あるいは残高0円の銀行口座を支払い口座に指定することで,意図的に支払い用の振込票を入手できる。
最後に,この振込票を使って,セブン-イレブンでnanacoで支払うことで,nanacoへのクレジットカードチャージ分のポイントを丸々入手できる。
この仕組みを活用することで,本来なら獲得できないはずのクレジットカードの請求や保険料の支払いで,クレジットカードのポイントを獲得できてしまった。
インターネット上でこの仕組みを活用した方法が紹介されていて知った。ただし,個人的には実践するのも手間だし,なによりもクレジットカード会社や保険料の支払いでわざわざ銀行口座での支払いを指定しているのにもかからわず,それを回避する方法だったため,疑問を感じた。このような抜け道は犯罪の温床にもなりかねない。
はっきりいってかなりせこい裏技だったので,今回のサービス変更は納得であり,この裏技が禁止されてよかった。
国民年金と国民健康保険の支払いの可否
今回のサービス変更の告知の末尾にある通り,「税金、電気・ガス・電話などの公共料金」に関しては今までどおりnanacoで支払い可能とのことだ。
しかし,ここで一つの疑問が浮かぶ。それは,国民年金と国民健康保険の支払いの可否だ。
会社員や公務員であれば,所属団体が払ってくれるが,自営業者やフリーターに関しては自分で支払う必要がある。今までは問題なくnanacoで国民年金と国民健康保険の保険料を支払えた。
万が一,禁止になるのであれば,サービス変更までにぎりぎりまで前払いしておきたい。そこで,「 nanacoお問合せセンター|電子マネー nanaco 【公式サイト】」を参考に,2019-12-14 Satに電話で確認した。
確認の結果,国民年金保険保険料と国民健康保険料は税金に類するものとして支払い可能とのことだった。
実際に,サービス変更後の2019-12-24 Tueに国民年金と国民健康保険の保険料をセブンイレブンでnanacoによる支払いが問題なくできた。
結論
2019-12-20 Friより実施されたnanacoのサービス変更による影響として,禁止された裏技と国民年金・国民健康保険の支払いの可否を解説した。
禁止された裏技はかなりせこいもので,犯罪の温床にもなりかねないものだったので,個人的には今回のサービス変更は順当だった。また,国民年金と国民健康保険の支払いは今までどおり可能で安心した。
国民年金と国民健康保険の支払の可否については,当時はインターネット上で報告が上がっておらず,不明だったため自分で問い合わせた。
実業家のホリエモンは時間が拘束されることから電話嫌いで有名だが,電話には即座に情報を受け渡しできるという即時性がある。こういう場面ではインターネット上で検索するよりも,自分で問い合わせたほうが手っ取り早い。
Twitterでもわざわざ検索して自分のツイートを見つけ出す人もいたくらいで,需要がありそうだったので記事として投稿した。
少々投稿が遅くなってしまったが,今後も役に立つような記事を投稿していきたい。
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