概要
2019年で退職後,家に閉じこもって勉強したりしている。その中で,新型コロナウイルス感染症の影響で2020年2月頃から株式市場が大きく動いてることに気付いた。時間があるので,小銭を稼げればと思って4月頃から株式投資 (デイトレード) を始めてみた。
1-2か月株式投資を行ってみたところ,ほとんどの銘柄が日経平均株価と連動していることを感じた。実際は日経平均株価に採用されている銘柄の動きが日経平均株価に反映されているのだが…。その中で,日経平均株価と逆に連動している銘柄があることにも気付いた。
そこで,この日経平均株価に連動した銘柄に絞って株式投資 (デイトレード) を行うと,いちいち大量の銘柄をチェックする必要がなくて効率が良いのではないかと思い,調べてみた。
調べたところ,SBI証券で「連動指標の2倍の値動きをする!レバレッジ型ETFでハイリターンを狙う!」というページがヒットし,まさにうってつけのレバレッジ・インバース型ETFを見つけたので記す。
特徴
レバレッジ・インバース型ETFは,指標に連動したETFとなっている。レバレッジ (ブル) 型ETFは変動率が2倍になるため,上昇時に利益幅が拡大する。インバース (ベア) 型ETFは変動率が-2倍になるため,下落時に利益幅が拡大する。
したがって,レバレッジ・インバース型ETFをそれぞれ使い分けることで,信用取引をせずに上昇局面と下落局面の両方で利益を出すことが可能となる。また,ETFは指標に対して投資するため,分散投資により個別銘柄が抱えるリスクを低減できる。更に,個別銘柄をチェックする手間が省けて効率もいい。
ただし,長期間保有すると,複利効果で基準指標から乖離する。さらに,値段の上下が激しいと複利効果と相殺されてしまい元本が目減りする。そのため,レバレッジ型・インバース型ETFは長期保有せず,あくまで短期保有と割り切る必要がある。
銘柄
レバレッジ (ブル) 型ETFとインバース (ベア) 型ETFは指標ごとの数多く存在する。ここでは,株式市場において代表的な日経平均に連動した銘柄を掲載する。
対象指数 | 銘柄コード | 銘柄名 | 参考価格 |
---|---|---|---|
2020-06-22 Mon終値 | |||
日経平均レバレッジ・インデックス | 1358 | 上場インデックスファンド日経レバレッジ指数 | 18,060 |
1365 | ダイワ上場投信-日経平均レバレッジ・インデックス | 14,750 | |
1458 | 楽天ETF-日経レバレッジ指数連動型 | 11,180 | |
1570 | NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 | 19,250 | |
1579 | 日経平均ブル2倍上場投信 | 20,490 |
対象指数 | 銘柄コード | 銘柄名 | 参考価格 |
---|---|---|---|
2020-06-22 Mon終値 | |||
日経平均インバース・インデックス | 1456 | ダイワ上場投信-日経平均インバース・インデックス | 5,950 |
1571 | NEXT FUNDS 日経平均インバース・インデックス連動型上場投信 | 1,379 | |
1580 | 日経平均ベア上場投信 | 3,675 | |
日経平均ダブルインバース・インデックス | 1357 | NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 | 793 |
1360 | 日経平均ベア2倍上場投信 | 1,923 | |
1459 | 楽天ETF-日経ダブルインバース指数連動型 | 3,140 |
レバレッジ型に関しては全て2倍の連動だが,インバース型に関しては-1倍と-2倍の2種類が存在する。投資目的であれば,-2倍のほうが変動幅が大きいのでこちらを選べばよい。同じ種類の銘柄に関しては,当然ながらほぼ同じチャートの動きをする。
中長期投資目的であれば,ファンドの資産高や信託報酬などを考慮して選ぶことになるのだが,レバレッジ・インバース型はあくまで短期投資が目的となる。そのため,せいぜい単価くらいしか銘柄に違いがない。
個人的な考えでは,手持ち資産が少ない場合,単価が低いほうが部分買付や部分売付がしやすく,調整しやすい。
そのため,「1458 楽天ETF」と「1357 日経平均Dインバース」に絞って取引するのがいいのではないかと思った。
あるいは,差金決済取引を防ぐために複数銘柄に分散して取引するのもありだろう。
結論
レバレッジ・インバース型ETFについて記した。
今までの株式投資 (デイトレード) では以下の2点の問題があった。
- 個別銘柄を複数チェックの手間
- 下落局面での売買益確保
レバレッジ・インバース型ETFでこれらの2点の問題を解消できる可能性を感じた。
今後はレバレッジ・インバース型ETFを投資対象に加えて,株式投資に挑戦していきたい。